香椎第3中【福岡高校/大濠高校 合格 県立入試220点→247点】 (福岡市 私立中学校受験 西南中、大濠中、上智福岡中、高校受験)

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香椎第3中【福岡高校/大濠高校 合格 県立入試220点→247点】

     
指導開始時の生徒の状況
  

入試直前の12月の冬休みから指導開始。 私立高校は大濠高校の普通科、公立高校は福岡高校の受験を希望していた。 直近の5段階評価は、45点満点の43点。 3年の夏までは塾や家庭教師をつけずに、学校の授業と自習だけで好成績を保っていた。 部活を引退後は、大手学習塾・英進館に通っていた。

     

塾の模試や入試問題の過去問では、5教科の合計が300点満点中220点程度。 国語が一番良く、数学がとくに苦手で40点を下回ることもある。 福岡高校合格のためには、5教科で30点程度足りず、合格判定は、D判定もしくはE判定であった。 依頼内容は「母子家庭のため経済的に私立高校は厳しいので、県立高校合格の可能性を少しでもあげてほしい」とのことだった。

     

入試までの時間が短いことや経済的な理由があるため、志望校のランクを下げて香住丘高校を受験することを勧めた。 ただ、生徒本人が福岡高校への進学を強く希望しており、お母さんも福岡高校への受験について納得していたため、指導を引き受けた。

     
公立高校の数学対策

私立入試の対策は塾にお任せして、公立入試の数学に特化した指導を行う。 私が所持している公立入試の過去問10年分を利用して、間違いの傾向を精査してみた。 過去問を解き始めた直後は、40点前後(60点満点)の点数しか取れず、福岡高校を合格のためには明らかに足を引っ張っている状態であった。

     

福岡高校へ合格するためには5教科で250点(300点満点)は取れるようになっておきたい。 そのためには全教科50点以上を取らなければならない。 数学においては、後半の図形の問題の(3)は正答率10%以下の難問が含まれるため、 まずはそれ以外の問題を確実に正解し、50点以上を取れるようになることを目標に指導を始める。

     

まず、大問1の小問集合で全問正解ができない。 前半の計算問題でケアレスミス、後半では確率や図形の問題でミスがあった。 また、大問2の方程式の文章題、大問3の文字式の証明で細かい減点が目立った。

     

福岡高校、香住丘高校、新宮高校などの上位校を受験する場合、大問1、2、3は満点を取れるようにしたい。 大問1,2,3に関しては、とにかく数を熟して、ミスの傾向を把握してもらうようにした。 ケアレスミスがあったときは、その問題と内容の詳細をノートに記録させ、一日に最低一回は読みかえすようにさせた。 そうすることで、自分のケアレスミスを認知することができ、同じミスの繰り返しを防止することができる。

     

過去問を繰り返していくうちに少しずつ正答率があがっていき、大問1は全問正解の頻度が明らかに増えていった。 また、他の問題や他の教科においても、同じようにミスを記録づけをするようになり、理科や英語の点数があがったと生徒本人から報告があった。

     

大問4、5、6は、関数の文章題、平面図形、空間図形であるが、 それぞれの(3)の問題は正解率が5%未満の難問が含まれているため、 その対策は後回しにして、それ以外の問題を確実に解けるように指導した。

     

大問4の関数の問題は苦手にしているようで、小問3つのうち最初の1問しかできていないことが多々あった。 ただ、関数についての基本的な知識は豊富なので、単純に問題を解きなれていない状態であった。 関数だけに特化した薄い問題集を購入してもらい、宿題として解いてもらい、間違った問題は解説を行う。 さらに大濠、西南、東福岡などの過去問で出題された関数の問題を繰り返し解かせた。

     

大問5,6の図形の問題に関しては、「最終問題は解けなくても、50点は取れる!」と言い聞かせ、証明問題や基本問題、標準問題を確実に解けるように指導した。 難問も解けるようになるに越したことはないが、演習をするのに時間がかなりかかるうえに、正解率5%以下の超難問は演習を繰り返しても正解できる可能性は低い。 それよりも、他の問題や科目に勉強時間を回した方が得点を上げるためには効率的である

     

1月に実施された塾の模試で、数学が51点の大躍進。初めて50点以上が取れ、志望校判定もCまで上がったそうで、本人、お母さんとも「希望がでてきた!」ととても喜んでいた。

  
精神安定のための勉強に注意
  

生徒の普段の学習については、私が出した宿題以外はすべて任せていた。 もともと、中学3年まで自力で学習を続けて好成績を残していたから、生徒に任せて問題ないと考えていた。

  

しかし、入試日が近づくと、私が生徒宅を訪問時に国語の学習をしている頻度が多くなっていることに気がつく。

     

国語は、塾の模試では50点後半の点数を何度も取れていて、生徒にとっては一番得意な科目なのである。 つまり、国語にはほとんど伸びしろがないにも関わらず、生徒はその学習にかなりの時間を費やしているようだった。

     

おそらく、入試に対する不安を払しょくするために得意な科目の問題を解いていたのだと思う。 生徒にとっては国語の問題を解くことは精神安定剤の役割があったのかもしれない。

     

そこで、生徒には自宅での国語の学習を禁止した。優先順位をつけて学習すべきであって、現在、国語に関しては優先順位は低いことを指摘する。

  
入試を迎えて
  

大濠高校は難なく合格をし、その後の模試では最高で255点まで点数があがり、福岡高校の合格判定はB判定まであがった。 指導開始直後、福岡高校への受験は「ダメ元」「記念受験」のような言葉も生徒から度々聞こえたが、 入試直前の最後の指導日には、「絶対に合格して、先生の合格実績に貢献してみせる!」と宣言してくれた。

     

入試本番の自己採点では、247点の出来。 「250点の前後には何人もの受験者がいて、ケアレスミス1つで順位が10位、20位も変わってしまう」と、生徒に繰り返し言っていたので、自己採点直後はかなり落ち込み、 友だちにも「俺、大濠にいくことになると思う」とメールをその日のうちに送っていたそうだ。

     

一週間後の合格発表日、無事に合格の知らせがお母さんから届く。 お母さんからは「先生から教わって数学の苦手意識がかなり薄らいだと思います」と仰っていただいた。

     

短い期間ではあったが、生徒との信頼関係がうまく構築でき、私も学ぶことが多かった事例である。

     

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