福岡県立高校入試では、内申点と本番の点数、どちらが合否に影響するのでしょうか? 単純な点数の比較では語れない、福岡県独自の合否判定システムが存在します。 このページでは、内申点と本番の点数、それぞれの重みや基準点突破の重要性について、図解を交えてわかりやすく解説します。 「どちらを重視すべきか」迷っている受験生・保護者の方、ぜひ最後までご覧ください!
まずは、福岡県立高校の合否がどのように決まるのか、基本的な仕組みを説明します。
合否判定のフェーズ
第一フェーズ(基準点突破)
━ 入試本番の点数と内申点の両方が基準点を超えた生徒(A群)がまず合格します。
例として、入試点数の基準を190点、内申点を32点とします。この基準をどちらも超えた生徒は、全体の60%から70%を占める合格枠に入ります。
第二フェーズ(残りの枠)
━ 基準点に届かなかった生徒の中から、残りの30%から40%の合格者が選ばれます。
B群の細分化
B1群:入試点数は基準を超えたが、内申点が届かなかった層
B2群:内申点は基準を超えたが、入試点数が届かなかった層
B3群:どちらも基準にわずかに届かなかった層
この3つのB群に該当しない生徒、つまり基準点を大きく下回った生徒は、C群として分類され、原則として不合格となります。
それでは、B1群(入試点数重視)とB2群(内申点重視)のどちらが合格しやすいのでしょうか?
私の経験から言うと、B2群、つまり「内申点が基準を満たしているが、入試点数が基準に届かなかった生徒」の方が合格する可能性が高いという印象を持っています。
なぜ内申点が重視されるのか?
内申点が高い生徒は、日々の授業態度や提出物、定期考査など、長期間にわたる努力の成果が評価されています。 高校側も、このような生徒を安心して迎え入れられると考えます。
入試は一発勝負のため、当日の調子や運に左右されることもあります。 そのため、学校側は長期的な努力が反映される内申点を重視する傾向があるように思います。
もちろん、これはあくまで傾向であり、学校や年ごとの状況によって異なる場合もあります。
言うまでもありませんが、内申点が足りない状態での受験は、圧倒的に不利な戦いを強いられます。
上の図の左側が内申点が基準点を超えている場合をあらわしますが、合格が確定するA群に入る可能性もありますし、 当日の点数が基準点を超えなくてB2群での合格可能性も残されます。
一方で、上の図の右側のようにな内申点が基準を超えてない場合は、A群に入る可能性は0。 B1群での合格の可能性に賭けるしかありません。
内申点が足りない状態で受験することは、初めから圧倒的に不利な状態から競争をするようなもの。 この逆境を乗り換えて逆転勝利することは至難の業です。
このような理由から私は本番の点数よりも内申点が重要だと考えています。
内申点を上げるための具体策については、内申書対策まとめページも参考にしてください。
福岡県立高校を目指す上で、内申点を効率よく上げるためのアドバイスをいくつか挙げます。
主要5教科で高得点を取っていても、副教科で平均が下がってしまうと、内申点が伸び悩みます。副教科の点数を上げるには、以下を意識しましょう。
副教科では授業中の取り組みや発言も評価されるため、積極的な姿勢が重要です。
特に美術や技術のレポート、家庭科の作品など、評価対象となる提出物は丁寧に仕上げましょう。
提出物の内容や締め切りを守ることは、内申点を上げる基本です。
小学生のときに身につけておきたい「勉強に対する姿勢や習慣」については、 小学生のうちに始める!福岡高校合格のための基礎作りを参考にしてください。
福岡県立高校の入試では、内申点も本番の点数も重要です。しかし、基準点に届かない場合は、内申点が良い方が合格の可能性が高まることが多いです。
まだ時間がある2学期の段階で、提出物や副教科への取り組みを見直すことで内申点の改善が期待できます。長期間の努力は必ず結果に繋がりますので、諦めずに取り組んでいきましょう!
実際に志望校に合格した生徒の指導例については、下のカードリンク先のページをご覧ください。
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