多々良中【博多青松(1部)/東海大福岡(1類)合格 元不登校生への指導】(福岡市 福岡高校、香住丘高校、新宮高校、高校受験)

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多々良中【博多青松(1部)/東海大福岡(1類)合格 元不登校生への指導】

     
指導開始時の生徒の状況
  

中学3年の夏休みから指導開始。 中1のころに友だちとのトラブルによって、不登校になってしまう。 中2の秋ごろに別の中学校に転校するが、教室に入ることができず、別室(相談室)登校を約1年間つづける。

     

中学1年の秋から1年近く、不登校が続いていたため、その間の授業内容は知らないといった状況であった。 また、学校に通学できるようになっても、相談室でプリント学習をするだけだったので、積み上げ式の理解が必要な数学の学力はかなり低い状況であった。

     

定期考査は500点満点で150〜200点くらい。 国語と英語は得意で50点以上取ることができるが、数学が15点しか取ることができなかった。

     

最初の面談で保護者の方の希望を伺ったうえで、次の3点を目標に指導を行った。

@ 数学を過去の内容まで遡って指導
A 英検3級合格
B 理科の計算問題の対策

        
数学を1年生からやり直し、定期考査対策

最初の体験授業で、正負の数と文字式の確認テストを行った。 すると、定期考査の点数や話に聞いていたよりもずっとよく出来ていた。

     

生徒に話を聞いてみると、「この単元はまだ不登校になる前に学校の授業を受けていたから解くことができる。 でも、1年生の2学期以降に習う比例・反比例と図形、さらに2年生の連立方程式、1次関数が特に苦手。」とのことだった。

     

15点しか取れない生徒は、小学生の段階から躓いている場合が多く、根本的な改善を図るのであれば、通常は小学生の内容から復習を行わなければならない。 しかし、今回の場合は、小学生の算数、中1の数学の初めの内容までは理解できており、早い段階で平均的な水準まで持ち上げることが可能であると確信する。

     

方程式から順を追って指導をしていき、特に関数、図形は最初から丁寧に授業を行い、簡単な問題にチャレンジしていった。

     

生徒の特徴としては、不登校経験があったためか、すべてに対して不安感や自信の無さを強く感じた。 そのため、問題の難易度を落とし成功体験を重ねてもらい、その都度、「すごいねー」「よくわかったね」「どんどん力がついていってるよ!」と褒め、 間違った場合も「今は練習のときだからどんどん間違っていこう」、「今、ここで間違ったことが試験での正解に繋がるよ」などと、とにかくポジティブな言葉をかける手法で授業を進めていった。

     

2学期の中間テストの2週間前からは、5教科すべての指導を行う。英単語や理科、社会は用語をまとめたプリントを覚えてもらい、小テストを行う。 国語はワークを中心に繰り返し問題を解く。

  

1学期の期末試験では数学が15点だったため、とくに数学に力を入れて指導を行った。 文章題などの応用問題は後回しにして、多項式の展開、因数分解、平方根の計算といった基礎分野を繰り返し解いた。

  

数学のテストを受けた日の帰宅後の第一声が「数学がめっちゃ出来た!」だったそうで、その発言通りの結果で1学期の15点から大幅アップの65点だった。 5教科合計も280点近く取ることができ、かなり自信を持てたようだった。

           
英検3級対策
  

10月に英検3級に合格できるように、2学期の中間テスト後から対策を行う。

     

生徒は、以前からジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデといった洋楽アーティストの曲が好きで、さらに気に入ったフレーズの日本語訳をする作業を日常的に行っていた。 そのため、平均以上のリスニングの力をもっていた。したがって、リスニングの練習は少なめにして、それ以外の指導を重点的に行った。

     

文法に関しては、長期間、英語の授業を受けていないこともあり、助動詞や受動態などが抜け落ちていたため、復習を行った。 さらに、入試対策を兼ねて、間接疑問文や関係代名詞、後置修飾、不等式、動名詞などを問題集を用いて併せて指導した。

     

英単語に関しては、過去問を解いて分からなかったものを書き出し、その次の授業の時にテストを行う。 また、英熟語は、意味だけでなく、綴りも書けるように指導した。

  

過去問は本番の1週間前にはコンスタントに8割近く取れるようになったため、安心して受験に臨んだ。 1次試験合格後に、2次試験の面接でよく問われるフレーズやその応答の仕方をチェック。 あとは実際に面接で行われるシチュエーションを数回程度練習して、本番に臨んだ。結果は難なく合格!

志望校の選定
  

11月になると志望校の選定をする時期となる。生徒の希望条件は、

・以前の中学校の同級生と会ってしまうため、自宅から離れた高校
・女子だけだと人間関係がきついから共学校
・制服がブレザーの学校

の3つがあり、夏休みのオープンスクールに参加して、東海大附属福岡高校へ進学したい気持ちが強くなったそうだ。

     

ただ、そのときは不登校は解消されていたが、教室に入って授業が受けられていない状態が続いていた。 そのため、三者面談では中学校の先生から、「全日制の学校に3年間通うことができるのか心配。」と言われる。 親御さんもその点が不安だったため、定時制、通信制がある博多青松高校への進学を希望された。

     

生徒、親御さんの意見が一致しない場合、私は中立の立場をとることにしている。 何度か話し合いをしてもらい、最終的に生徒が親御さんの意向を汲み取って、博多青松を第一希望、私立校は東海大福岡高校(1類)を受験することになった。

     
冬休みからは過去問漬け
  

そうこうしているうちに2学期が終わった。内申点は45点中29点。 博多清松高校は内申点はあまり関係ないと言われているので、入試対策に力を入れ、冬休みからは過去問にも取り組んだ。

     

私立対策は、東海大福岡だけでなく、九産大九州、福工大城東、博多、博多女子、福大若葉といった様々な高校の過去問にチャレンジした。

     

過去問で出来なかった問題ができるようにする、覚えていなかったことを覚えるといったことも然ることながら、 時間配分と捨て問であるかの判断が上手くできるように練習をした。 1問を解くのに時間を使いすぎない、自分の実力以上の問題には手を出してはいけない、ことを繰り返し伝えた。

     

公立入試対策は、まずは目標点を定めた。博多青松の場合偏差値がだいたい50くらいなので、平均点である175点前後(1教科当たり35点)を目標にした。

     

国語は最終問題の作文は念入りに指導した。作文の点数配分は60点満点でその25%の15点である。ここで点数を落としてしまうのは避けたい。 原稿用紙の使い方、文章構成、誤字・脱字などを厳しくチェックする。

  

数学は大問1の小問集合、大問2、大問3の記述問題、大問4の(1),(2)の関数の基礎問題、そして大問5の図形の証明問題をとくに力を入れて指導した。 そして、大問5,6の最終問題はまず解けないだろうから、捨て問にするように指導する。

  

英語は、長文と英作文の対策、社会は記述問題対策、理科は記述問題と計算問題を、とくに念入りに対策した。

  

1月にフクトの模試を受験するが、国語43点、社会36点、英語33点、数学29点、理科24点で合計165点とまずまずの結果が出た。 数学と理科が不本意な結果ではあるが、苦手な分野を洗いだし対策を行えば、十分に合格できる水準と生徒を励ます。

     
私立入試からの突然の古賀竟成館高校受験

東海大福岡の1類に関しては学力的には十分に合格できると判断していたため、「合格できるから気楽な気持ちで受験してください!」と送り出した。 私としてはあくまでも第一希望は博多青松高校なのだから、仮に転コースで2類で合格したとしても問題ないと考えていた。

     

試験会場には以前の学校の生徒もいたようだが、面識がなかったため、安心して受験に臨めたそうである。結果は1類で合格!

     

このころ、生徒は古賀竟成館高校の特進クラスを受験することを考えるようになった。。

     

話を聞いてみると、彼女が希望する高校生活には制服が必須であり、博多青松高校には制服がないことが不満であったようだ。 古賀竟成館高校は公立校で親にかける経済的負担が小さく済み、かつ博多青松高校と併願が可能であること。 さらに制服がブレザーであるため、受験を希望するようになる。

     

古賀竟成館高校は、他の県立高校とは入試問題が別で、市販では出回っていないため、学校からを配布してもらう。 模範解答がないため、私が模範解答を作り、それを用いて対策を行った。

     
そして、公立入試へ

古賀竟成館高校は、3月の第一週、博多青松高校は、その翌週に入試が行われた。

     

古賀竟成館高校は学力試験のみ、博多青松高校は学力試験と面接試験によって選抜が行われた。 面接試験では「将来の夢」や「高校生活で頑張りたいこと」などを聞かれた。

     

入試の結果は、古賀竟成館高校は残念ながら不合格。博多青松高校は合格だった。

     

学力的に古賀竟成館も合格するだろうと思っていたので意外だった。 特進からの普通科への転コースがなかったためか、古賀市在住者を優遇しているという噂もあったりして、真偽のほどはよくわからない。

     

「私は入試の合否には何かしらの意味があると思っている。不合格だったということは、博多青松高校に進学した方が良いと神様が判断したって、そう考えよう」と生徒に伝えた。

     

合格発表後は、春から中学生になる妹へとバトンタッチした。博多青松高校に入学後、学校に友人ができ、さらにバイトも始め、充実した高校生活を送っているようだ。






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