青葉小【大濠中 西南学院中 上智福岡中 弘学館中 】その1(算数)(福岡市 私立中学校受験 西南中、大濠中、上智福岡中、高校受験)

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青葉小【大濠中 西南学院中 上智福岡中 弘学館中 】その1(算数)

英進館に通っていたが・・・家庭教師に変更

小学6年生の春から指導開始。 小学2年生から大手進学塾「英進館」に通っており、クラスは久留米附設、大濠など難関中への合格を目指すTZ(トップゼミ)に在籍。

     

成績が伸び悩んでいたことや塾の対応に不信感があり、退塾、転塾を視野に入れつつ同時に家庭教師を探す。 当時、指導していた生徒の妹と同級生だったため、口コミで私に声がかかり、指導を開始する。

     

生徒は福岡大学附属大濠中学を第一志望としており、ゆくゆくは京都大学に進学するという将来の展望を語る。 一方、保護者の方は西南学院中学の方が性格的に生徒本人にあっていると判断していたが、最終的に生徒の希望を尊重するとのことだった。

           
大きな変化を促すストーリー作り

初回の面談では、「@得意な算数を更に伸ばす、A成績が伸び悩んでいる国語、B興味がなくて勉強をほとんどしない歴史」を優先して指導することになった。

     

@ 算数に関しては、計算力は比較的高いが、それ故に途中の式をめんどくさがって書こうとしない、 書いたとしても問題用紙の隅の方に書きなぐるといった感じなため、細かいところでミスが目立つ。

     

これに関しては、経験的に口で説得してもダメと判断。 塾の算数のテストでそこそこ良い点を取っており、本人は自信を持っているため、あまり強く言っても反発されるか、聞き流されるだけ。 途中の式を丁寧に書くことが成績向上の近道であると自覚してもらうしかない。 家庭教師として出来ることは、そこに至るまでのストーリー作り。

     

算数は学研プラスの「わかる!できる!応用自在―国立・私立中学入試対策」(上の図参考)を使用して授業を進める。 2週間で最初の単元から2単元ほど進んだため、単元定着テストを行う。(下の画像は実際に行ったテストの一部)

結果は、100点中33点。さすがに生徒本人もこれにはショックを受けたようだった。

     

ここがチャンスであると考え、「期待していたのに・・・」と残念そうな雰囲気を出しつつ(口には出さない)、まずは計算をしっかりとすることの重要性を説いた。 また高校数学の問題集を見せて、高校や大学入試では答えだけを書くのではなくて、複雑な計算をしたり論理的に解答への道筋を記述していかなければならないことを伝えた。 これは元々生徒本人が子供用の科学雑誌「ニュートンライト」などを読んでおり、数学へのあこがれが垣間見れたので、点数を取れないことを前提に持参していたのだ。

     
算数は地道にコツコツ、派手な技は必要なし

そのうえで同じ問題を、今度はしっかりと途中の式を書き、やり直しをさせた。そこから普段の計算問題においても、きっちりと途中の式を書いて解くようになる。 保護者の方もこれにはびっくりされていた。

     

また、応用的な解法を好む傾向があり、基礎を疎かにしがちなところも見受けられた。塾で教わったことを完全に理解していないのに、多様するのでミスが起こってしまう。 なんていうことのない単純な問題なのに、より複雑に考えてしまい、無意味な計算をしてしまうといったことが頻発していた。

     

「算数や数学は、難しいことをよりシンプルに効率的に考えることが重要。 キミがやっていることは、福岡から大阪に行くのに、一度飛行機で東京まで行って、それから新幹線に乗って大阪に戻ってくるようなもの」と言った例え話をしながら窘めた。

     

入試1か月くらい前から、急に大問1の小問集合でミスが連発するようになる。 おそらく精神的な焦りがもたらすもので、私が所持しているさまざまな私立中学の過去問を用いて、小問集合の問題を解かせて自信をつけさせた。

自分のすべきこと、優先順位を考えよう

西南学院中や大濠中の合格のためには、高難易度の問題を取れるようになるよりも基礎的な問題を如何に落とさないかが重要。 そのため、基本的に私の授業内では、基礎から標準的な問題を取り扱っており、宿題もその水準の難易度の問題となっている。 しかし、生徒本人は宿題せずに、実践問題集にある附設やその他の関東、関西圏の難関校の高難易度の問題に時間を割いていることがわかった。

     

話を聞いてみると、同じ学校に通う友人が久留米大附設中学を目指しており、その子と一緒に高難易度の問題をどちらが早く正解にたどり着くか競争をしているそうだ。

     

「この授業内で取り扱う標準的な難易度の問題が完璧に出来ていない状態で、高難易度の問題を解いて仮に解けたとしても、時間と労力の無駄。 合格への道を進むためには、時間と労力をもっと有効に活用しなさい。自分にすべきことは何かを常に意識しなさい。」といったことを生徒に伝える。

まとめ

4月末まで11月ごろまでは、算数の「応用自在」を最初から最後まで一周おわらせる。 11月からは上智福岡、早稲田佐賀、弘学館、大濠、西南の過去問を解いて、ミスが多い分野の復習を行う。 12月冬休みからは、精神面に配慮をしながら小問集合の正解率100%を目指し指導する。

     

青葉小【大濠中 西南学院中 上智福岡中 弘学館中合格 】その2(国語・社会)につづく。

     
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