これは、以前指導していた小6の生徒が、大濠中と西南学院中の両方に合格したときに、私自身が感じたことを書いたものです。
中学受験では「とりあえず合格した学校に行く」という選び方もあるのですが、実はその先の学校生活のほうがずっと長いんですよね。
学力面で言えば、大濠が偏差値65、西南が63くらい。どちらも福岡では上位人気の私立中学校です。
ただ、雰囲気や考え方には違いがあって、私の感覚では…
大濠中:
「みんなで切磋琢磨して、良い大学に進もう!」という正統派進学校タイプ
西南学院中:
「勉強だけでなく人格形成も大事!みんな仲良く学びましょう」というミッション系特有の人間教育重視タイプ
どちらが良い悪いではなく、合う子・合わない子がいるな、といつも思います。
大濠中は数学で言えば、中3までに高2の内容まで進むという超ハイペース。英語も同じようなスピードです。
だから、授業についていくには、予習・復習はかなりしっかりやる必要があります。
対して西南中は、中3でだいたい高1の範囲くらい。これでも十分早いですが、「ある程度できる子にとってちょうどいい」くらいの感覚です。
たとえば、日々コツコツ学ぶのが得意なタイプの子は大濠でも合うと思いますが、好奇心の幅が広くて、 部活や学校行事も楽しみたいタイプの子なら、西南のほうがしっくりくるかもしれません。
入ってから「やっぱり合わなかった…」とならないように、校風・授業スピード・本人の性格や学び方なども含めて考えるのがおすすめです。
せっかく合格したのに、進学後に「ついていけない…」となってしまうのは、とてももったいないです。
子どもにとっては、受験よりもその後の6年間のほうがずっと長い。だからこそ、「どっちがウチの子に合ってるかな?」という視点で、ゆっくり考えてみてくださいね。
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