夏休み前、「志望校に届かないのでは」と不安を抱えた保護者の方からご相談をいただきました。 塾に通いながらも成績が伸び悩み、志望校への距離を感じていた生徒さん。 今回は、そんな彼が家庭教師との併用指導を通じて自信をつけ、見事に志望校である西南学院中に合格したエピソードをご紹介します。 中学受験を控えたご家庭にとって、ヒントになれば幸いです。
7月の上旬ごろに「中学受験に向けて塾に通ってきましたが、成績が思うように伸びず、このままでは志望校への合格ができないかもしれないと心配しています。 塾との併用で苦手分野のフォローをしていただきたいです。」と、保護者の方からご連絡をいただいた。
直近の模試の結果は以下の通り。
第一志望:福岡大学附属大濠中(D判定)
第二志望:西南学院中(C判定)
第三志望:上智福岡中(B判定)
第四志望:早稲田佐賀中(C判定)
第五志望:弘学館中(B判定)
得意な算数に対して、国語や暗記科目に課題があった。 家庭教師としては、「暗記の定着」と「国語の読解力強化」を柱に指導を進めていくこととした。
また、丁寧に書けばきれいな字が書けるものの、実際の答案では雑になってしまい、読み取れないことも。 丁寧な字を書く習慣がつくように注意をしてほしいとのご要望があった。
はじめに暗記方法についてチェックしてみると、「覚えること」に意識が向きすぎていて、「覚えたか確認する」作業が不足していた。 そのため、生徒の自宅にあるコピー機能付きプリンターを利用して、セルフチェックを繰り返し行うように指示をした。
また、授業では毎回小テストを行い、確実に記憶が定着していることを確認。 繰り返すことで「覚えられる実感」を得たようで、塾のミニテストの成績も向上していると、保護者の方から報告を受けた。
読解問題では、斜め読みや独自解釈が目立ち、設問とのズレが発生していた。 部屋にあった「名探偵コナン」のグッズをヒントに、「国語の読解はコナンの推理と同じ。書かれている事実だけをもとに答えを導く」と伝えた。 それ以降、読解問題のあとには「なぜその答えを書いたのか」を説明してもらうようにし、論理的に解答を組み立てる習慣づけをした。
模試で挙がった5校に加えて、塾からはプレ入試として自彊館中の受験も勧められた。 保護者の意向としては受験を見送る予定であったが、生徒本人は「塾の先生が言うように今できる最善の準備をしたい」と強く希望し、受験することを決定。
12月の模試の合格判定では西南学院中がB判定に。しかし、大濠中はC判定止まりで、依然として厳しい状況。 成績は少しずつよくなっていたため、「最後の最後までわからない」と生徒には言い聞かせる。
過去問対策では入試問題の難易度や合格可能性から判断し、まずは問題が比較的優しい西南学院中と上智福岡中の過去問を集中的に取り組むことに。 年末年始は塾での兼ね合いを見ながら大濠中の過去問も補完的に実施。
自身の手に負えない問題は後回しにすることや時間配分の練習を行った。
関連ページ
・福大附属大濠中学校の過去問アレンジ問題集
・西南学院中学校の過去問アレンジ問題集
・上智福岡中学校の過去問アレンジ問題集
1月2日・3日は塾の正月特訓には参加せず、私が代わりにマンツーマンで対策指導を実施。 正月明けから塾中心の生活に切り替えつつ、週1回のペースで家庭教師指導を継続。
受験スケジュール
1/6(日)弘学館中
1/7(月)自彊館中
1/13(日)早稲田佐賀中
1/15(水)上智福岡中
1/17(木)西南学院中
1/19(土)福岡大学附属大濠中
過密なスケジュールのため、1/11で受験前の指導は終了。残りの期間は理科・社会の見直しと体調管理の徹底を呼びかけた。
LINEで、弘学館・自彊館・早稲田佐賀・上智福岡・西南学院中の合格報告を受けた。 大濠中は残念ながら不合格の結果だったが、保護者の方からは「目標の1つだった西南学院中に合格できたので大満足です。」とおっしゃっていただいた。
苦手分野を見つめ直し、丁寧な読解や確実な暗記の習慣を積み重ねたことで、大きく成長することができた。 6年後の大学受験に向けて、私が教えた暗記方法などを活かして、勉強を頑張ってほしいと思う。
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