家庭教師ふなきちのウェブサイトトップ画像
 

筑紫女学園中 合格|算数苦手を克服し努力を重ねた成功事例

塾での勉強に対するモチベーションが下がり、模試ではC判定。 そんな厳しい状況から、小さな成功体験を積み重ね、筑紫女学園中に合格した生徒の歩みをご紹介します。 焦らず一歩ずつ、算数の苦手を克服しながら前に進んだ日々。 コツコツと積み上げた努力が実を結んだ軌跡を、ぜひご覧ください。

  筑紫女学園中 合格 指導例プロフィール  
◇目次◇

指導開始前の状況・面談

指導方針と使用教材

計算力アップへの取り組み

特殊算(仕事算・旅人算)克服の工夫

合格直前期の過去問対策と志望校決定

合格発表と今後への期待

まとめ

関連ページ

成績を上げたい方・苦手を克服したい方へ!

  

指導開始前の状況・面談

【背景とご相談】

小学6年生に進級して間もない頃にメールでご連絡をいただく。

 

地元の公立中学校の荒れた環境に不安を感じた保護者の意向もあり、小学5年生の春から私立中学校進学を目指して、大手の進学塾に通い始めた。

 

しかし、思うように成績が伸びず、5年生の後半からはさらに大手の家庭教師センターを通じてプロ家庭教師の指導も受けることに。 それでも、塾の通塾と大量の宿題に追われる日々の中で、勉強に対するモチベーションはどんどん低下していった。

 

6年生の模試では、大濠中・西南学院中でいずれもE判定、上智福岡中もE判定、筑紫女学園中でようやくC判定を取れる状況。 次第に本人も意気消沈し、「もう中学受験をやめたい」と口にするようになったとのこと。

 第一志望:福岡大学附属大濠中(E判定)
 第二志望:西南学院中(E判定)
 第三志望:上智福岡中(E判定)
 第四志望:筑紫女学園中(C判定)

このような状況を受けて、保護者の方は、塾はやめて、家庭教師一本で受験に臨むことを決断される。 そんな折、当ウェブサイトをご覧になり、 「子どもの気持ちに寄り添った指導が受けられるのではないか」 と考え、ご連絡をいただいた。

 

【保護者のご希望】

ご家庭のご希望は、以下のとおり。


・苦手な算数をなんとか克服したい

・志望校は、上智福岡中と筑紫女学園中の2校に絞って受験したい


 

【体験授業での印象】

体験授業で出会った生徒は、感情をあまり表に出さず、物静かな雰囲気を持っていた。 これまで本人なりに努力をしても成績が伸びなかったため、モチベーションがあがらないのではないかと危惧していたが、 自分から積極的に話すことは少ないものの、こちらの問いかけには積極的に答えようとする、素直な姿勢に一安心。

 

体験授業の帰宅後に、保護者の方から「実は、以前の家庭教師の先生と娘とで折り合いが合わなかったようで、 今日、先生に来ていただく直前まで嫌がっていました。ですが、 実際に体験授業を受けて、『教え方も丁寧でわかりやすかったし、先生に来てもらって良かった』と安心していました。」 と、ご連絡があった。

 

生徒に必要なのは、 「焦らず、一歩一歩確実に積み上げていく指導」「本人の心に寄り添い、モチベーションを回復させるサポート」 だと考え、正式に指導をお引き受けすることになった。

   

指導方針と使用教材

【指導方針】

指導開始にあたり、最大の課題は「算数の苦手克服」。

 

生徒は、計算スピードが遅く、また仕事算・旅人算といった特殊算の定着にも課題を抱えていました。 そのため、以下の2点を軸に指導方針を定めた。


・計算力を底上げし、基本問題を素早く正確に解けるようにする

・特殊算については、問題パターンごとに考え方を整理し、使いこなせるレベルまで仕上げる


 

また、学習へのモチベーションが低下していたため、 「できる」「わかる」という小さな成功体験を積み重ねながら、前向きな気持ちを引き出していくことも重要なテーマとした。

 

【使用教材】

生徒は、もともと全教科において『自由自在』(受験研究社)の問題集を所持していた。
そこで、これらを有効に活用しつつ、授業では生徒の理解度に応じたプリントを作成し、あわせて使用した。

 

「自由自在」の問題集は網羅的に内容がまとめられているため、 基礎から応用へのステップアップを図るために適した教材だが、 生徒にとって負担が大きすぎないよう、必要な単元を重点的にピックアップするように進めた。

 

私の配布プリントでは、特につまずきやすい特殊算や計算練習に絞った問題を提供し、 授業中にその場で理解を確認しながら進めることで、確実な定着を図った。

 

また、家庭学習用の課題についても、塾や過去の指導で与えられていた課題量を考慮し、
無理なく継続できる分量を心がけた。

   

計算力アップへの取り組み

【最初の課題】

指導開始時、生徒は計算スピードの遅さに大きな課題を抱えていた。

暗算が苦手なため、基本的な計算でもすぐにひっ算に頼ってしまい、 模試や演習問題では時間切れで最後まで解き切れないことが頻繁にあった。

 

【取り組んだ内容】

まずは、四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)のスピードアップを最優先に取り組んだ。


・15分間で解くことを目標に小問集合の宿題を導入

・「時間内にどれだけ正確に解けるか」を意識づけ

・最初は正答率よりも全て解き終えることを重視


また、ひっ算が必要な問題では、 「どこまで暗算できるか、どこからは書いた方がよいか」を本人と一緒に考え、判断基準を作っていった。

 

【小さな成功体験の積み重ね】

最初は時間内に解き終わることすら難しい状態だったが、 続けるうちに「昨日より早く終わった!」「今日は全部解ききれた!」という小さな達成感を積み重ねることができた。

 

生徒はもともと大きな感情表現をするタイプではなかったが、 正解数が増えたときには、「最近は全問正解することが増えてきました」と嬉しそう報告してくれた。

 

この「できた!」という感覚を繰り返し積み重ねたで、生徒本人の自信を回復させて、 その後の特殊算の克服や、過去問演習の成功体験にもつながっていった。

   

特殊算(仕事算・旅人算)克服の工夫

【最初の課題】

生徒は、特殊算(仕事算・旅人算)に対して強い苦手意識を持っていた。 問題の条件整理や式の立て方に迷い、途中で手が止まってしまうことが多々あった。

 

また、公式だけを覚えていても、問題の意味を理解できていないと解答に結びつかない場面が目立った。

 

【取り組んだ内容】

そこで指導では、「基礎的な問題の演習を徹底的に繰り返す」方針を取った。


・まずはごく基本的なパターン問題だけに絞り、解き方をひとつずつ丁寧に整理

・問題を読んだときに「これはこの型だ」と自分で分類できる力を育てる

・式の意味や、数字の関係性をじっくり確認しながら解く練習を重ねる


焦って応用問題に取り組むのではなく、「基礎の反復」によって、土台をしっかり固めることを最優先にした。

   

合格直前期の過去問対策と志望校決定

【志望校決定の経緯】

受験校については、当初の予定どおり、上智福岡中学校と筑紫女学園中学校の2校を受験する方針を固めた。

 

さらに、試験日程を検討する中で、博多女子中学校(A日程および特待選抜入試)も受験することを決定した。

 

博多女子中学校は、上智福岡中・筑紫女学園中よりも試験日が早いため、プレ入試の意味合いを持たせ、実際の試験を経験して自信をつけること、 さらに特待生として合格できた場合は、他校の合否によっては入学を視野に入れることを想定しての判断だった。

 

これにより、受験スケジュールが具体的に固まり、生徒自身も目標をより明確に持って、直前期の勉強に取り組むことができるようになった。

 

関連ページ
筑紫女学園中学校の過去問アレンジ問題集
上智福岡中学校の過去問アレンジ問題集
博多女子中学校の過去問アレンジ問題集


【過去問対策の取り組み】

直前期には、各志望校の過去問演習に本格的に取り組んだ。


・過去問は初見で解くことを重視し、時間配分を意識した演習を実施

・間違えた問題は、どこでミスをしたかを細かく分析し、やり直しと原因探しを徹底

・特に、特殊算や計算問題は、正確さとスピードを両立させることを意識


 

上智福岡中については、大濠中・西南学院中よりも合格の可能性は高いと見られていたが、 8月の模試ではE判定であり、現実は厳しい状況だった。

 

そのため、確実に合格を勝ち取りたい筑紫女学園中に重点を置き、過去問演習も筑紫女学園中中心で進めることにした。

 

筑紫女学園中の過去問対策について、まとめました。 筑紫女学園中 入試攻略のコツ をご覧ください。


   

合格発表と今後への期待

【合格発表の瞬間】

まず年明けすぐに受験した博多女子中学校では、A日程・特待選抜ともに合格を勝ち取り、 特待選抜では学力特待生Cとしての合格を果たすことができた。

 

そして、筑紫女学園中学校と上智福岡中学校の受験。 受験後にお母さまから、「娘は"まぁまぁできた"と言っていました(笑)」とメッセージが届いた。

 

そして、合格発表日。生徒のお母様から 「無事に合格できました。 一時は地元の中学校へ進学することになるのかなと思っていましたが、本当に良かったです。」とご報告をいただいた。

 

なお、上智福岡中学校については、残念ながら不合格という結果となった。 しかし、受験勉強を通して培った基礎力、そして粘り強く最後まで努力を続けた経験は、生徒にとってかけがえのない財産となったはず。

 

まとめ

生徒は筑紫女学園中学校に進学することを決断しました。

 

モチベーションが下がって大変な時期もありましたが、諦めずにコツコツと努力を積み重ねたことで、見事に実を結びました。 それらを活かして、中学校入学後もさまざまなことを学んでいってくれること願います。

 

これからの6年間が、生徒にとって実り多い素晴らしい時間になることを心から願っています。

   

なかなか成績があがらずにお困りの方へ。 当サイトでは、私立中学受験に関する記事を掲載しています。 ぜひ他の記事もあわせてご覧ください。 また、無料学習相談もお受けしております。お気軽にご相談ください。


 
関連ページ

福岡の私立中学 偏差値マップ&倍率【2025年版】

 

他の私立中学受験生への指導例

     
成績を上げたい方・苦手を克服したい方へ!
家庭教師ふなきちの特長

家庭教師ふなきちでは、継続的な指導だけでなく、単発指導にも対応しています。 さらに、単発指導をお得に受けられる4回セットプランもご用意しています。

 

4回セットプランは、1回の単発指導より10~25%OFFでお得に家庭教師の指導が受けられます。 詳細は料金案内ページをご覧ください。

   
© 2025 Funakichi Katekyoshi. All rights reserved.