中学校入学後の定期考査では、450点以上を取ることもあった女子生徒です。 しかし、中1の1学期の終わりごろから午前中の体調不良が続き、次第に学校へ登校できなくなってしまいました。
その後、少しずつ学校に通えるようにはなったものの、不登校期間中に授業を十分に受けられなかった影響もあり、成績は低迷していきました。
中学3年生の2学期から、数学と英語を中心に復習を開始し、博多青松高校合格を目指して指導を行いました。 ここでは、合格に至るまでの具体的な指導内容をご紹介します。学校の授業を受けることができず、不安を抱えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
8月の終わりごろ、当サイトをご覧になった保護者様から、LINEでメッセージをいただきました。
(メッセージ内容)
娘は中学校3年生で、博多青松高校を希望しています。 先生のホームページに掲載されている「【博多青松高校(2期) 合格】不登校の遅れを取り戻して数学50点アップ!」 という記事を拝見し、娘の状況ととても似ていると感じ、共感しました。 ぜひ一度ご指導をお願いしたいと思い、ご連絡しました。
入試までの期間が限られていることを踏まえ、早急に指導を開始する必要があると判断しました。 その結果、メッセージをいただいた週の週末に、体験授業を実施することとなりました。
博多青松高校 情報科学科 2部
午前中は体調がすぐれない日があるため、午後から授業を受けることができる公立の定時制高校である博多青松高校の「2部」への進学を希望しているとのことでした。 受験校は博多青松高校のみで、私立高校は受験せず。試験は作文と面接のみの「1期試験」を受験し、不合格だった場合は学力試験がある「2期試験」も受験を希望。
これまでオンライン家庭教師の指導を受けていたものの、その場に指導者がいない環境では緊張感を保つことが難しく、授業中にパソコンから離れてベッドで寝てしまったこともあったそうです。 その経験から、「対面で見守ってもらえる家庭教師のほうが自分には合っている」と感じ、今回のご相談に至りました。
中学1年生の1学期の定期考査で500点満点中450点以上を取っており、この時点で小学校内容の理解には大きな問題はないと判断しました。 また、英語については本人も「好きな教科」と話しており、小学校時代から英語教室に通っていたとのことでした。
実際に体験授業で指導を行ってみると、数学では簡単な文字式の計算にあいまいな部分が見られました。 一方、英語は英検4級までの内容については、基本事項をしっかり理解できていることが確認できましたが、生徒本人からは「2年生の最後のほうは復習が必要」とのことでした。
授業は、週2回、1回90分の授業を実施。2週間後には2学期中間テストが行われますが、当面は基礎学力の向上を目的に数学と英語の復習を優先的に行うこととしました。 (博多青松高校の場合、内申点はそれほど重視されないため)
・文字式
四則計算、単項式×単項式、単項式×多項式、多項式×多項式、因数分解の説明と演習
・方程式
文字式の計算と方程式の解き方の区別がついていない。
等式の性質を説明して理解を深め、これらの性質を使って等式の変形を行えるようにした。
・関数
関数とは何か? 比例・反比例の違い、1次関数・2次関数の特徴、グラフ作図法などを指導。
・時制の確認から
過去・現在・未来と進行形・完了形を確認。
・英単語の確認テスト
曜日や月、一般動詞の活用表など週に50個程度暗記してもらう
・不定詞/動名詞の復習
多くの中学生がつまづいている「不定詞/動名詞」を復習。
名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法の言葉の意味から徹底指導。
(プリントサンプル)
10月末までに数学と英語の復習を終わらせ、11月に入ってからは理科と社会の定期考査対策に時間を割きました。
指導の手順は、あらかじめ覚えておいてほしい一問一答プリントを配布し、その次の回の授業までに暗記することを宿題にします。 次の指導日の初めに、ミニテストを行うことで、暗記の動機付けを行いました。 授業中は、その範囲内の演習問題を解き、答え合わせと解説をしました。
(プリントサンプル)
最初、生徒は「なかなか上手く覚えられない」と暗記に苦労していました。
そこで、「はじめから完璧に覚えようとせず、まずは赤シートで隠しながら口で言えるようになること。 そうすれば、書くよりも気軽にインプットとアウトプットができる。漢字で書けるようになるのは、その次のプロセスでオッケー。」とアドバイス。
それ以降は暗記のスピードと正確性が向上したようでした。
そして、期末テストが行われ、今回は提出物もすべて提出することができたそうです。 結果は以下の通り↓
3年2学期の中間テストと期末テストの結果
国語 40点→49点 (9点UP↑)
社会 20点→60点 (40点UP↑)
数学 24点→61点 (37点UP↑)
理科 38点→50点 (12点UP↑)
英語 34点→50点 (16点UP↑)
合計 156点→270点 (114点UP↑)
指導をはじめて2週間後に行われた中間テストはほとんど対策を行えなかったのですが、期末テストは約2か月の努力の成果がバッチリと反映されていました。
中学校入学時と比べたら、物足りなさを感じますが、たった2か月でこれだけの成長は立派でした!生徒本人もとても自信になったようでした。
生徒からも「最近、数学が解けると達成感を感じて、とても楽しいです。」と家庭教師として嬉しい感想をいただきました。
博多青松高校の1期試験は2月上旬に行われます。1期試験は作文と面接のみの試験で、学科試験は行われません。 社会と理科に関しては、1,2年生の復習を行っていないため、なんとか1期試験で合格したいと考えました。
そこで、作文と面接の練習は念入りに行うこととしました。週2回の授業のうち、1回は作文の練習に当てました。
保護者の方からは「小学生のころから作文は苦手。作文の宿題のほとんど私が手伝っていました。」と聞いていたので、 最初は200~300字程度でかける簡単な文章の作成から練習しました。 (使用教材:藤原式作文メソッド 200字意見文トレーニング 著者:藤原和博)
まずは、上で紹介した教材を使用して、「制服は必要か?」といった身近な話題で200字程度の記述しやすい作文の構成を型に当てはめながら記述する練習を行いました。 その後、慣れてきたら500字程度(原稿用紙1枚ちょっと)のやや難しい内容の作文の練習をしました。
自然な文章構成になっているか、主張に矛盾はないか、論理的に正しいか、言葉遣いは正しいかなどを丁寧にチェックしました。 入試までに大小あわせて20題ほどの作文問題にチャレンジし、改善ポイントを提示し、修正しました。
博多青松高校に合格するためには、面接試験もクリアしなければいけません。 中学生にとっては、人生で初めての面接試験です。とても緊張するイベントであるため、何度も練習をしておかなければなりません。
はじめに、 「ゆっくりと堂々と話せば、どんな内容でも立派に聞こえる!」「面接官は敵じゃない!あなたの魅力を引き出してくれる協力者。」といった感じで、不安や緊張を軽減することを目的に、 「面接試験の心構え」について共有しました。
それから、面接でよく聞かれる30項目の質問を記載したプリントを配布し、その解答の記述を宿題にして、それをベースに面接の練習を繰り返しました。 また、あわせて過去の博多青松高校や他の公立高校の推薦入試の面接試験の問題を組み合わせながら、予期せぬ質問にも対応できるように対策を行いました。
最初は、全身に力が入って手先が強張り、緊張から早口になったり、語尾が弱くなったりしていましたが、練習の回を重ねるごとに自然体となり落ち着いてはっきりと回答できるようになりました。
そして、試験前の最後の指導時には、「学校側がどのような姿勢を求めているかを意識して、程よい緊張感をもって取り組めたら絶対に大丈夫!」と声かけをして、入試に送り出しました。
合格発表までの期間は、2期試験を意識して、数学や英語の復習を行いました。
受験が終わった生徒は、「作文形式が昨年までの過去問とは違ってましたが、とくに焦ることなく記述することができました。 それよりもグループ面接時にほかの人のほうが自分よりもしっかりと答えられているように感じました。」と感想を述べていました。
それを聞いて、少しだけ不安に感じましたが、結果は無事に合格!!
2期試験を受験せずに済んだので、ホッと一安心。生徒さんと保護者の方のご期待に応えることができて本当に良かったです。
合格発表後から3月までは、週1回のペースで数学と英語の指導を行いました。
家庭教師ふなきちでは、継続的な指導だけでなく、単発指導にも対応しています。 さらに、単発指導をお得に受けられる4回セットプランもご用意しています。
4回セットプランは、1回の単発指導より10~25%OFFでお得に家庭教師の指導が受けられます。 詳細は料金案内ページをご覧ください。