福岡の個人契約・家庭教師ふなきち 英検3級不合格だった生徒への指導(試験前)(福岡市 私立中学校受験 西南中、大濠中、上智福岡中、高校受験)

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英検3級不合格だった生徒への指導(試験前)

中学3年生 初めての英検受験で不合格

かつての教え子で中学3年生で初めて英検3級を受験して、残念ながら不合格になってしまった生徒がいます。

 

あまり不合格になった例を挙げるのは書いていて気分が良いものではありませんが、この経験を次の糧にするため、またこれから受験される方の参考になると思い、書き記しておきます。

 
英検指導前の見立てと目的

英検対策を行う前は、8割方合格するだろうという見立てを立てていました。 その理由としては、その生徒の学力が中学の定期考査で5教科で400点をクリアしたことがあり、しっかりと勉強すれば難なく合格できる地力を持っていると判断していたからです。

 

その反面、不合格の可能性を否定はできないとも思っていました。というのは、直前の定期考査では、試験期間中もゲームを止めることが出来ず、5教科で350点を下回っており、モチベーションの低下が見受けられたからです。

 

ただ、不合格になるにしても、英検を受験することで英語力の向上が期待できることや、高校入試の前に合否が決まる試験を経験してほしかったこともあったので、合否に関わらず生徒にとってプラスの要素が大きいと判断しました。

 
生徒の英語力の把握と合格のための目標

それまでの英語指導は、主に文法について教えて、学校のテキストにあわせて英単語を覚えてもらうようにしていました。

 

英検3級の各技能「Reading, Listening, Writing」のうち、Readingは7割前後は最初から取れる状況でした。 しかし、問題なのはListeningとWriting

 

以前からListeningは苦手だということがわかっていたので、それまでの授業でListeningのトレーニングを何度か繰り返していたこともあり、少しは聞き取れるようになっていたのですが・・・。 それでも悪いときは2割5分を下回る状況。(4択なので勘で書いても正解の確率は2割5分)

 

Writingは、まったく書けない悲惨な状況。英語うんぬん、以前の問題でした。

 

そのため、Readingを9割近くまで取れるようにして、ListeningとWritingをフォローし、ListeningとWritingは最低でも6割以上を超えられるようにすることを目標に指導を始めました。 (英検3級ではすべての技能で6割超える必要はなく、1つの技能が5割以下でもその他の技能のスコアがフォローしていれば合格できます。)

 
Readingの指導法

Readingに関しては、まずは文法を中学卒業時までに学ぶ範囲、現在完了、関係代名詞、間接疑問、後置修飾など、あとで教えることになるので市販の問題集を使って丁寧に教えました。

 

また英検3級によく出題される200個弱の英熟語を、高校入試を見越して「日本語→英語」に書けるように、毎回テストを行いました。

 

英単語に関しては、過去問を行うときに分からないものは、ノートに書いて自分で調べて覚えておくよう言いました。

 
Listeningの指導法

Listeningは以前から指導を行っているため、過去問を用いた指導を行いました。 ただ、一朝一夕で英語の聞き分けができるようにするのは至難の業です。

 

ですから、リスニングで正解するためのコツを伝えて、実践して慣れてもらうという形を取りました。

 

コツというのは簡単なもので、予め問題用紙の選択肢を読むことで、どのような話しが展開されるかを予想したうえで聞く。 また2回繰り返される問題は、本文はわからなくても、Questionをしっかり聞き取れば、2回目で案外わかることが多いから焦らなくて良い。

 

Questionの疑問文の疑問詞の聞き取りをするだけで、明らかに違う選択肢がわかるので、とにかくQuestionの聞き取りには注意をしておく。

 

あとは過去問のListening問題を繰り返し練習するだけです。

Writingの指導法

一番の問題はWriting。

 

Writingは、英語で書かないといけないため、使える英単語、英熟語、文法に縛りがあり、そのなかで話を展開させなければなりません。

 

もともとコミュニケーション能力に長けている人であれば難なくクリアできるのですが、そうでなければ英語以前に日本語でも答えることができません。

 

その生徒の場合、文章を展開する能力が低いんです。

 

例えば、「あなたは休日に外で過ごすのが好きですか?それとも家の中で過ごすのが好きですか?」という問いに対して、 「私は家の中で過ごすのが好きです。なぜなら、寝るのが好きだからです。」という何ともつまらない文章を作ってしまいます。

 

生徒には「嘘でもいいから、外で友だちと公園でサッカーをすることや天神でショッピングをするのが好きな少年になりなさい。」と伝えました。 本人は寝るのが好きなのかもしれませんが、英検においては真実を書く必要はありません。

 

文を構成することが非常に苦手なので、「@質問に対する答え Aそれには二つの理由があります B1つ目の理由 C2つ目の理由」という4文構成のテンプレに沿って記述させました。

 

最初のうちは、日本語で答えを書いてもらい、それを英語に直すという手順で記述して貰うようにしました。 それでも、英単語25個〜35個という目安があるのにも関わらず、20字に届いていないのに記述をやめてしまったりするので、それはちょっと強めに注意しました。 彼の学力水準で、単語数が増やせないというのは努力や工夫が足りないからです。

 

Writingの演習問題は、初めて導入された2018年からの過去問や私が作った問題プリントを繰り返し解いてもらいました。 次第に慣れてきて、単語数は確実にクリアできるようになり、さらに最初から英語で文を書くことができるようになりました。

 
受験1週間前の状況

過去にも何度も英検の指導を行っており、英検3級に関しては不合格だったのは過去に1回だけ。 合格した生徒の多くは、1週間前に過去問を解いたら8割、9割以上の得点をすることができ、かなり余裕がある状況です。

 

しかし、この生徒の場合は、7割を超えたり、超えなかったりという出来で、8割を超えることは一度もありませんでした。

 

細かく見てみると、Listening、Writingは、初めの頃に比べると飛躍的に得点をあがっていきました。しかし、Readingがあがらない。

 

正直、かなり厳しいと思いました。そうこうしているうちに英検本番に。福工大城東高校が試験会場です。

 

〜続く〜

2021年6月18日更新

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