青葉小【大濠中 西南学院中 上智福岡中 弘学館中 】その2(国語・社会)(福岡市 私立中学校受験 西南中、大濠中、上智福岡中、高校受験)

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青葉小【大濠中 西南学院中 上智福岡中 弘学館中 】その2(国語・社会)

小6 【大濠中 西南学院中 上智福岡中 弘学館中 】その1(算数)の続き。

     
成績が伸びない国語の指導について
     

最初、保護者の方からは「本を読んだりするのは好きなので読解力はある方だと思う。 ただ、国語のテストでは読む方に没頭してしまって、問題を解くことに意識が向かないみたいなんです。」といった話を聞いた。

     

さすがに国語のテスト中に何度も問題文を読んでしまって問題を解かないなんてことはないだろうと思ったが、実際に問題を解かせてみるといくつか気になる点が見つかった。

     

やはり保護者の方が言うように、とくに物語文においてはかなりのめり込んで読んでしまっているようであった。 登場人物を自分に置き換えてしまい、自分であればこのように考えるといった主観的な読み込みをしていた。 そのため、登場人物の気持ちなどを読み取る問題などでミスを連発していた。

     

そこで、「物語の世界では貴方がどう考えるとか、一般常識が通用しない。登場人物がどう考えるかは本文中にのみヒントが隠されている。」ということを伝え、 ヒントとなるキーワードを本文中から探し、書き出すように指示をして、問題に取り組んだ。

     

また、本文とあう内容を選択肢から選ぶ問題もミスが目立った。 これは間違っている選択肢を消去法で消し、最終的に残ったものが答えになるという解き方が一般的だ。 塾でもそのように指導がされていたはずなのだが、どうやら生徒自身が面倒くさがってしていなかったようだ。

     

面倒だということには理解を示しつつも、記述よりも選択問題の方が点数が取りやすいのにも関わらず点数が取れていないこと、 入試本番での合否は1点、2点の違いで変わってしまうこと、などを生徒に言い聞かせて、繰り返し消去法で解く練習を行った。

  
断片的な知識は豊富だが・・・
  

歴史に関しては、点で捉えていて、線で捉えてはいないという印象を持った。 「北条政子が演説をした承久の乱」、「享保の改革を行った徳川吉宗」といった断片的な知識は豊富なのだが、 江戸時代と鎌倉時代の時代順を逆に覚えていたり、その間の室町時代や安土桃山時代がすっぽりと抜け落ちていたりしていた。

     

そこで学校の1Pノートに、各時代の始まりと終わりのエピソードと年号を時系列順にまとめるように指示を出した。

本人もまとめているうちに面白くなったようで、歴史の本を読みながら各時代の細かな出来事もノートにまとめていった。 そのノートを見せてくれた時に「まとめていて気がついたんですけど、僕、今までめちゃくちゃに覚えてた」と笑いながら言っていたのは特に印象的であった。

  
入試に向けて
  

11月に熊本マリスト中の奨学生選抜入試、年が明けて1月に上智福岡中、弘学館中、早稲田佐賀中、西南学院中、大濠中を受験した。 熊本マリスト中は奨学生として合格。また、上智福岡中、弘学館中、西南学院中、大濠中にも無事に合格

     

早稲田佐賀中は対策不足と生徒本人のモチベーションがあがらなかったこともあり不合格ではあったが、何はともあれ第一志望には合格できた。

     

あとは西南学院中か大濠中のどちらに入学するのか選択で、本人は仲の良い友達が進学する大濠中を直前まで希望していた。 私としては本人の性格などを考慮すると西南学院中でのびのびと勉強した方が良いのではと思い、生徒にはやんわりとそのように伝えた。 ご両親も西南学院中への進学を希望しており、熱心に説得したそうだ。

  

生徒は「キリスト教には以前から興味あったし、西南中に進学します」と納得したうえで、西南学院中への進学を決断したようであった。

  

生徒の家が自宅から徒歩圏内であったので、三箇日や大雪で車が動かない日も指導にいき、 個人的にとても思い入れが強い事例であった。

     
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